2016年1月18日月曜日

色々見たもの聞いたもの。

ずるいけど、こういうリハビリも、まぁありということで。書いたは書いたのでFBから転用。

身近に面白い書き物を沢山する人がいるので、そういうところをひそかに目標にしつつ、そもそもまず書くという行為じたいを復帰するということをまず目標に。

てわけで、年が明けていくつか見たものを備忘録的に。今年は新年早々色々と良いものに巡り合えている気がする。

【音楽】
パリ留学時代からの知り合いであるHiromi Arasakiとその姉であるNarumi Arasaki​の姉妹による連弾コンサートを。(お二人は連弾でフランスで賞取るくらいなので、まぁめちゃくちゃ上手いわけなんで、僕みたいなへっぽこ音楽かじりが何か言うのもおこがましいのだけど、)これまでコンサートに行ける機会が殆どなく、どちらかというと飲み友達、みたいになっていたのですが、初めての連弾で初めてひろみちゃんの音を聞いたんだけど、力強く、でも包容力あるメロディを凄いうまく響かせるひろみちゃんと、絵を描くみたいにパレットに色んな絵具垂らすみたいに調和を楽しむなるみさんの、二人とも全然違う音色なのに息があっていて、連弾ってこんな面白い表現手法なのか、と素直に面白さに惹かれました。ピアノ→クラシックギターになった身として、ギターに比べてどうしてもピアノの音の音色の幅は小さいと思っていたのですが、ピアノの音色ってこんな色んな弾き方あるのね(まぁ僕の知識が足りないのと、ピアノの素養がなかったってのが大きいのですが)って感心する素晴らしいコンサートでした。
http://arasakihiromi.blogspot.jp/

【書籍】
悼む人→天童荒太のずっと読みたかった作品。永遠の仔を読んで衝撃を覚えて、孤独の歌声やら家族狩り読んで、悼む人にいたったわけですが、彼の家族と、過去のトラウマの話だけでなく、死と、自分とひたすら向き合い続けるある種つらい後ろ向きな話を何故か新年早々読んでいたわけですが、静かな物語だけど訴えかけるものは非常に多く、小説以上の何かを感じる作品でした。

包帯クラブ→悼む人読んだ流れでやっぱり天童作品は全部読もうと思って(静人日記と溢れる愛と一緒に購入。歓喜の仔も購入住み)読んだ作品。悼む人に通じることはあるけど大分軽い文章でほんとに同じ人が書いたのか、と思うけど通じるものはある。多分もっと若い時に読むともっと影響受けるけど、でもどこかで感じる事があるのを文章化してくれたって感じがする。

【展覧会】
肉筆浮世絵→最終日にふらっと。正直美人画にはそこまで興味がなかったのだけど、これまで想像したことなかったダイナミックな着物の書き方(着物だけ線が太くてダイナミックなポスターアートみたい)とか(懐月堂度繁「立姿遊女図」とか)、18世紀初頭の着物の華やかさと色彩センスとか、面白い発見がいっぱいあった。いわゆる浮世絵の細い線で構成される前に、もっと漫画タッチの、人より着物が主役みたいな絵があったのを知った。(実際江戸の美人画ってみんな同じ顔してて区別つかないし)
後、初めて見たけど、小林清親の頼豪阿闍梨という絵はドラクロワみたいな構図とインパクトでありながら浮世絵という非常に残新で日本画への移り変わりを表しているようなすごい面白い絵に出会えたのは収穫でした。なにより、その後錦絵の展示を見たけど肉筆とクオリティがぜんっぜん違う。肉筆を100展くらいみたのでまひしてたけど、すごいいい展示だったんだと思う。
http://weston.exhn.jp/exhibition/
黄金展→俺は金と装飾に興味がない。

【映画】
エピソード7→なんだかんだ興奮した。ファン向けのムービーなところは否めないけど、ファンとして大いに楽しめる作品だった。テーマとして銀河戦争でシリアスなのに、いつもふふっとなるコメディをさりげなく噛ませてくるところがなんとも素敵でした。3Dで見てよかった。迫力満点。

キャッチミーイフユーキャン→ずっと気になってて今更ようやく見たけど、ディカプリオとトムハンクスの掛け合いとテンポの良さとストーリー展開と、いわゆるとてもよくまとまったいい映画でした。オープニングの作りもよかったなぁ。タンタン3Dもスピルバーグだけどあのオープニングはカッコいい。

砂漠でサーモンフィッシング→これは賛否両論あるんだろうけど、こちらも気になっていたようやく見れた映画。ちょっとおとぎ話な話なんだけど、そこに情熱注ぐ人達はなんというか見ていてあぁなんかいいなあと感じる映画でした。ちょっと馬鹿げてるかもしれないけど、でもやったるんだ、というところが個人的にはよかった。ユアンマクレガーはいいね。

と思ってふと外をみたら雪が降り始めていた。

今年もお勧めの本や、展覧会や、映画や音楽やら、色々声をかけて頂けると嬉しいです。

というわけで、夢うつつはこのあたりにして、いい加減寝ないとな…