引っ越しというのは人の心を折るには余りに十分な力を持っている。(T.K)
一応終わりました、引っ越し。今古い家の掃除を殆ど終えて、明日の朝には引き払い完全以降。完全なるパリジャンへと進化します。
うーむ、都市と土木についてのブログじゃなかったっけこれ…。
-------------------
僕の家、Noisy-champsから次なる家までは片道50分はあろうか。
車を借りなかった僕にとって、引っ越し手段はスーツケースやバックパックに荷物を詰めてそのまま移動というなんとも原始的なスタイルだった。
1人では無理なので、仲間を呼んだ。
スーツケースも借りて荷造り。
なんと、欲を張れば一往復で全ての引っ越しが終わりそうじゃないか。
気を良くした僕は、友達のスーツケースにはありったけの服を、自分のスーツケースにはありったけの資料をぶち込んだ。
結果、結構重いスーツケースと、世にも凶悪なスーツケースが生まれることになる。
引っ越し当日、
右手:40kgくらいあるんじゃないのこれ…という凶悪なスーツケース
左手:パソコン関係と軽めの書類
背中:バックパック
というフル装備で臨んだ僕は、家を出る時すでにスーツケースの鬼畜っぷりを体験する。
そもそも、5年前の北欧旅という激戦を勝ち抜いてきたこのスーツケース、まっすぐには歩けない体になってしまっていた。2人の戦友は現地で散った。
そのうえ、20センチくらいしか持ち上げることができない。体全身をなんとかつかってようやっと。正直腕を曲げることで挙げることなど不可能だった。
階段をなんとかおり、電車はまぁ楽勝に進み、シテユニヴェルシテにつく。
ここからが大変だった。微妙な勾配が地獄坂に感じられるこの状況。左手は埋まっているのでうまく押せない。おまけにまっすぐ押せないのでどんどん右に進んでしまう。
それでも、残すところは12車線のペリフェリックを潜り抜け、最後の階段を登り切れば、というところで
ガガガガという
できれば効きたくなかった音とともにスーツケースが転がらなくなった。
下を覗くと左前輪のゴムタイヤがなくなっている。
なんてこった。こんなところで散るなんて…。
そこからは残ったタイヤにうまく荷重をかけながらノロノロ進むしかなかった。
なんか、悲壮感が漂ってるけど大丈夫?と言われたが、大丈夫なわけはない。
最後の階段は一時的にゆーだいに代わってもらったのだが、持ち上げようとした瞬間
足つるかと思った(by ゆーだい)
というほどの鬼畜っぷり。
最後の難関を越えたと思ってようやく受付について、鍵をもらい、ここ、どこらへんですか?と聞くと
正面の建物、と言われる。
え?
正面って、ペリフェリックの向かい側ですか?
今、スーツケース破壊してまで歩いてきた、あれ?
…。(受付のおっさんの前でしばし向かいの建物、というよりこれから渡らないといけない橋を見て呆然とする俺)
昨日はあんなこと言ってたのに、一瞬でペリフェリックを超え、リアルパリデビューを果たすことになった。
それには、再び階段を上って、橋を渡り、また階段を下りるという苦難を乗り越えないといけません。
(飽きたので中略)
無事着いた先は、小さいけど快適そうな部屋。
そう、共用キッチンの荒れっぷりと扉にカードキーが付いてるくせに便座がないトイレ(共用)を見るまでは…。
父さん、母さん
パリってのはやっぱり怖いところです。
Noisy-champsが恋しいです。
明日、Noisy-champsは引き払って、本格的にパリに移動します。
一応終わりました、引っ越し。今古い家の掃除を殆ど終えて、明日の朝には引き払い完全以降。完全なるパリジャンへと進化します。
うーむ、都市と土木についてのブログじゃなかったっけこれ…。
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僕の家、Noisy-champsから次なる家までは片道50分はあろうか。
車を借りなかった僕にとって、引っ越し手段はスーツケースやバックパックに荷物を詰めてそのまま移動というなんとも原始的なスタイルだった。
1人では無理なので、仲間を呼んだ。
スーツケースも借りて荷造り。
なんと、欲を張れば一往復で全ての引っ越しが終わりそうじゃないか。
気を良くした僕は、友達のスーツケースにはありったけの服を、自分のスーツケースにはありったけの資料をぶち込んだ。
結果、結構重いスーツケースと、世にも凶悪なスーツケースが生まれることになる。
引っ越し当日、
右手:40kgくらいあるんじゃないのこれ…という凶悪なスーツケース
左手:パソコン関係と軽めの書類
背中:バックパック
というフル装備で臨んだ僕は、家を出る時すでにスーツケースの鬼畜っぷりを体験する。
そもそも、5年前の北欧旅という激戦を勝ち抜いてきたこのスーツケース、まっすぐには歩けない体になってしまっていた。2人の戦友は現地で散った。
そのうえ、20センチくらいしか持ち上げることができない。体全身をなんとかつかってようやっと。正直腕を曲げることで挙げることなど不可能だった。
階段をなんとかおり、電車はまぁ楽勝に進み、シテユニヴェルシテにつく。
ここからが大変だった。微妙な勾配が地獄坂に感じられるこの状況。左手は埋まっているのでうまく押せない。おまけにまっすぐ押せないのでどんどん右に進んでしまう。
それでも、残すところは12車線のペリフェリックを潜り抜け、最後の階段を登り切れば、というところで
ガガガガという
できれば効きたくなかった音とともにスーツケースが転がらなくなった。
下を覗くと左前輪のゴムタイヤがなくなっている。
なんてこった。こんなところで散るなんて…。
そこからは残ったタイヤにうまく荷重をかけながらノロノロ進むしかなかった。
なんか、悲壮感が漂ってるけど大丈夫?と言われたが、大丈夫なわけはない。
最後の階段は一時的にゆーだいに代わってもらったのだが、持ち上げようとした瞬間
足つるかと思った(by ゆーだい)
というほどの鬼畜っぷり。
最後の難関を越えたと思ってようやく受付について、鍵をもらい、ここ、どこらへんですか?と聞くと
正面の建物、と言われる。
え?
正面って、ペリフェリックの向かい側ですか?
今、スーツケース破壊してまで歩いてきた、あれ?
…。(受付のおっさんの前でしばし向かいの建物、というよりこれから渡らないといけない橋を見て呆然とする俺)
昨日はあんなこと言ってたのに、一瞬でペリフェリックを超え、リアルパリデビューを果たすことになった。
それには、再び階段を上って、橋を渡り、また階段を下りるという苦難を乗り越えないといけません。
(飽きたので中略)
無事着いた先は、小さいけど快適そうな部屋。
そう、共用キッチンの荒れっぷりと扉にカードキーが付いてるくせに便座がないトイレ(共用)を見るまでは…。
父さん、母さん
パリってのはやっぱり怖いところです。
Noisy-champsが恋しいです。
明日、Noisy-champsは引き払って、本格的にパリに移動します。