2012年9月5日水曜日

農家日誌②

訪れた農家には若いスタッフが沢山いた。

自分みたいに短期(数週間~数カ月)でやっている人、それから以前働いて今回は準スタッフとして働いている人が数人。合計平均6、7人。

雇い主は父の仕事を譲り受けてまだ30ちょっとすぎ。勿論父も母も農業を続けている。

北軽井沢は標高が高い(1000mクラス)なので非常に涼しくて、夜は布団をかぶらないと寒くて起きるほど。夕方は気温が20度程度だっただろうか。

高原野菜としてレタス、キャベツ、白菜などを中心に20種類ほどの野菜を作っているようだった。

自分が関わった野菜は
レタス、キャベツ、白菜、大根、トウモロコシ、サニーレタス(ちょっと赤い奴ね)、セロリと言ったところ。

最初に到着した日はすでに昼だったので、その日は最後の午後の作業だけ参加した。
到着してすぐ、どうだい?やるかい?とお父さんに言われ、すぐさま返事をしたので勝手は何もわからない。

最初にやった作業は草取りだった。

中腰で一人畝を2列分担当しながらひたすらビニール(マルチという)の隙間や野菜の隙間からでてきた雑草を抜いていくのだ。これが3時間。

後から知ったことだが、有機農業(特別栽培と聞いた)なので、化学農薬は使えないため、まずはマルチというビニールで基本的に土が出ないようにしてビニールで覆い、そこに穴をあけて苗を植えることで雑草をつきにくくしているらしい。(保湿や畝が崩れないようにする効果もある)
とはいえ、除草剤をまいていないのでどこからともなく奴らはやってきて、恐ろしいスピードで成長する。
こうなると邪魔でしょうがないので大体1度か2度、雑草を抜かないといけない。
田んぼだといろんな機械が入っているし、草刈り機とかのほうが寧ろイメージしやすいせかいなのだが、現実は非常なり。
とにかくひたすらみんなでのろのろ歩きながら雑草をしらみつぶしに抜いていく。そうしないと野菜は綺麗に育たない。

現代有機農業は虫に食われても、形が崩れても、小さいものも全て受け入れられない。

そのことを知った(というか認知しなおした)のは最後の方だったが、とにかく草取りってのが一番大事な作業だよという話を聞いた自分はとりあえず一生懸命草を抜き続けた。

ご飯を食べて翌朝、無事に4時半に起きた自分は何だ意外といけるじゃん。

そう思った。甘かった。僕がこの時働いたのは一日のうちの一番楽な時間帯、それも、たった3時間にすぎなかった。



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