2013年1月5日土曜日

揺らめくトリコロールは何故映えるのだろうか

レミゼを見た。


映画だったけどミュージカルであり、ある意味ミュージカルよりもミュージカルな映画だった。普通に面白い。

ユーゴーのレミゼは読んだことがなくて、大学の友達のサークルのレミゼがぼくの唯一の記憶で、それも随分薄れてしまっていたのだけど、観て行くうちに少しずつ記憶がよみがえってきて、それがまた楽しかった。


ミュージカルはてんで素人なんで良くわからないけど、後輩がついつい研究室で口ずさむほど民衆の歌は印象に残るし、きっといい歌が多いんでしょう。ジャベールが歌うやつもかっこいいしな。というか全員異常に歌が上手い。映画俳優じゃない人も結構混じっていたみたいだけど。


ちなみに、土木な人間なので、どうしても当時の風景に目が行ってしまう。
セーヌ川に当時こんな閘門あったの?そもそもあの形でどうやって閘門の制御するのだろうか。あれが閘門じゃなくて取水堰とるすると今度は舟運が成り立たない。とか。
ナポレオン3世前にここまで下水道整備出来てただろうか…とか、そんなところについつい目が行ってしまったりもした。幾人かが指摘していたが、バスティーユに当時象の像なんかがあったのね。

しかし、それ以上に一番印象に残ったのは、なんとまぁパリという街とトリコロールがはためく姿が似合う事かということ。

正直、国旗を振ってあそこまで映える街があるのだろうかというくらい、観て思わずぞわっとするくらいあの街とトリコロールがはためくところは良く似合う。
それは、自分が部屋に貼ってあるモネのフランス革命記念日の絵を見ているからだろうか、或いはドラクロワの民衆を導く自由の女神のおかげなのか、自分がパリにいたからなのか、それはよくわからないけどあれがイタリア国旗でもブルガリア国旗でも違和感を覚えてしまう。勿論日本の街で日の丸がはためいていたもあんな気持ちにはならないだろうし。

別に、フランスへの愛国心はないしフランスのために一滴の血も捧げたくないのに、あの旗が街ではためくあのシーンはちょっと感動的ですらある。いと不思議。


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