2010年9月22日水曜日

Grand paris

まだまだ勉強不足なので、判ってないことも多いのだけど

grand paris計画って結構本郷キャンパスの現状と近いんじゃないかなーと思ったり。

Grand parisはパリをもっと大きくして、今の外枠を取っ払ってもっと拡大していこうみたいなのが基本概念なんだけど、パリの外延部(高速道路がringとして走る縁あたり)に次々と高層ビル計画が立ちあがっている。

理由は、極度の住宅難。

パリに学生が住むのは比較的楽(高いけど)だけど、社会人がパリに住むのはそれはもう大変で大変で、高いし探すの大変だしともうとんでもないことになっているそうな。

というのもあって日本と同じようにベットタウンに住んでたりする人が多いのだけど、パリと日本の違いはパリの中心部は美術館の様な街であるべきだから高さ37m以上のものは基本的に立てない!ってのが方針だった。(日本も前は31m制限だったから、むしろこっちの方が規制厳しかったんだよね)

パリ内部でひとつ頭飛び出ているモンパルナス駅(59階建て)に我も続けと周縁部で4つほど高層ビル計画が立ちあがっているらしい。
一度はリーマンショックで立ち消えたけど、今のままだと計画は進むのではなかろうか。

ラ・デファンスにも新しいシンボルとなる塔が立とうとしているし、パリは過渡期にある。

本郷も、住宅難なのは同じ。すでに飽和状態で塀もありこれ以上広げられない中、敷地を増やすには縦に伸ばすしかない。

土地がない理学部がびよーんと延ばした結果が安田講堂の景観破壊。駒場の18号も似たようなものだけど。

今、歴史的建造物だった工学部3号館が取り壊されている。
多分、これからも垂直思考自体は続くのだろう。学際プロジェクトで新しい部屋はどんどん必要になるわけだし、分野も多様化していくわけだし。

まぁ、東大の建物なんて関東大震災後のたかだか70年じゃないというかもしれないけど、
歴史的な街並みと言われるパリも、キーとなる建物は確かに古いけど、普通に街並みを構成するオースマンが建てた5階建ての中庭付きの建物達は19世紀末に建てられてるからまだ120,130歳くらいなんだから、そこまでものすごい差があるわけじゃない気がする。

それをあまり感じさせないところがパリの凄いところなのかもしれないけれど。

城壁を取り壊して外に広がっていくのか、垂直思考を続けるのか。地下に潜るのか、街の保護のため住宅難には我慢をしてもらうか。スケールは違うけど、考えるべきことは割と同じだしとても深いきがしてならない。

とりあえずは、もっとオースマン計画についてしっかり学んでgrand parisについても理解を深めないとな。

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