2011年4月12日火曜日

Giverny

サンラザールから電車で45分。
印象派ゆかりの地の一つであるジヴェルニーに行ってきた。

ちょっと前までプレゼンなどで随分精神的にすり減ってたので、少し外に飛び出したかった。
最初は大好きなルーアンに行こうと思ったんだけど、かれこれ3回目になるルーアンより、新しい所に行きたいなぁと思って、ふとジヴェルニーが出てきた。
晩年モネが過ごした家がある場所。スイレンや太鼓橋の絵はここから生まれたそうな。
てわけで、建築の友達と3人で旅立ってきた。
ジヴェルニー事態は、軽井沢と富良野を足して敷地面積を100分の1にしたようなそんな可愛い小さな村。


モネの家とその庭は4-11月くらい、花が咲いてる時期だけあいているんだそうだ。
そこはもうすっかり春だった。いや、5月や6月を思わせるくらい。
あぁ、春だなぁと思わせてくれる綺麗に整えられた庭と、スイレンや太鼓橋が広がるちょっとうっそうとした庭との二つに分かれている。

こちらはかの有名な太鼓橋。 


綺麗な庭で、みんながのんびり楽しそうに話しているのがとても素敵だった。




庭と並んでもう一つ有名なのはモネの家。
ジャポニズムに影響された印象派の巨匠の家には、信じられないくらいの浮世絵が所狭しと展示されていた。写真は禁止されていたけど、正直こんな量・質の浮世絵を見たのは生まれて初めてだった。
北斎、広重、歌川一派、歌麿etc
美人画も風景画も風俗画も。ちょっと保存状態が悪いけど、それでもこんなに一度に見れる場所なんてあるんだろうか?法隆寺宝物館ですらこんなにまとまってはみれないんじゃないか。
一人の家なのに、津和野の北斎美術館並みの作品があるような気がする。
今ではもうなかなか日本には回収できないんだろうなぁ。自分の国の作品なのに、フランスでこんなに大量にお目にかかるなんて、皮肉なもんだよなぁ。しかも、みんなが大好きな印象派こそが、日本がかなぐり捨てようとした日本の絵画に感銘を受けたのが日本ってのがまたなんともシュール。

見所は正直これと、とても小さな印象派美術館しかないのだけど、一日堪能できる素敵な村。
時間ができたらまた来たいなぁと思う。ちょっと小さなお気に入りを見つけた気分。

パリであわただしく美術館見るより、ここで一日のんびり庭見て、絵を見て散歩して、カフェでお茶飲んでって方が良い思い出になるんじゃないかなぁと思う。
電車で45分いくだけで、こんなのどかな風景が広がってるのはフランスだからこそなせる業かもしれないけれど。

日本ほど、小さな季節感を感じとって、というようなものはないけれど、太陽のおかげで日中は半袖でいけるくらいの良い季節になってきました。

パリももうすっかり春です。


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