2010年11月9日火曜日

貨物、航空の授業。

こっちの都市・交通でおもしろいなと思うのは、貨物に関しての授業が結構あること。
授業は取ってないけど貨物の授業2つくらいあった気がする。

東大は自分が見てきた限り、貨物とかをやってる先生って殆どいないっぽいし、I田先生もいつかの社会人講義で貨物の研究者が少ないことを嘆いていた。

 さらに言えば、空港関連にしても、空港のインフラ、国際交通(飛行機とか)に関する授業があったりする。

やっぱり東大にはない授業。


ポ ンショセ土木はフランスの土木を担っているので、仏が貨物や空港に力入れてるというのがこういうとこにも出てるんじゃなかろうか。
エールフランスがKLMを買収したこともあって、アムステルダムの港のネットワークとオランダ・フランスの飛行機のネットワークもあって、貨物はかなり拡大したはず。
そして、空港としてのシャルルドゴール、オルリーはヨーロッパの中でかなり巨大な空港(今ヒースローよりも大きいのかな?)

日本は、ここ数年のアジア諸国の台頭で港湾も空港もアジアの覇者の座を奪われてしまった。
東大土木や東大都市ってのは日本の土木とか都市の方向性を担っている部分はある(教育は大事だし、研究者がいるかどうかも大きい)ので、こういうところが実は効いてるんじゃないかと直感的には感じている。

同じようなことは資源とかにも言える気が。
レアアースの輸入問題でわーわーもめてたけど、資源学科はあんま人気ないみたいだし(シス創の人気は資源の人気ではないはず)。

国のトップの大学が力を入れてるかどうかってのは、国の方向性を決めているか、或いは国の方向性から大学の力の入れ方が変わるのでは?にわとりと卵でどっちが先かわからないけど。

そーなると、こうして開講されている授業を見ていても国家戦略としての違いが出てきている、、、ような気がしないでもない。

日本の場合は、一度資源にしろ貨物にしろ力を入れて、ある程度発展した、潮流がおわった時点で縮小して今に至るって可能性は否めないのでそんな安直に結びつけることはできないかもしれないけど、実際にこっちの学校に来て体験した結構重要な感覚なのではないかと思っている。

2 件のコメント:

  1. なるほど、日本を1万km離れた所から見たからこそ得られる視点ですよね。
    ハッとさせられました。研究分野はそうやって開拓していくんじゃないかと。

    じゃぁ、河野くんが日本でその分野の第一人者になったらいいんじゃない?
    なんて、簡単に言うもんじゃないか。。。

    でも僕は、建築分野の中でも、空港設計、スタジアム設計を究めようかと思ってたりもします。
    コンピュータも絡めて。
    修論のテーマ候補が増えました。
    話題提供ありがとう!

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  2. Naruki>うーん、どうなんでしょうね(笑)実際の所この国の貨物がどこまで強力なものかはよくわかってないんですけどね。
    僕は、こういう分野に興味はあるけど、専門にしたいところはやっぱり景観、都市というより地域計画にあるので、そっちでなんとか頑張りたいです。
    ただ、モビリティデザインとかはすごい興味ありますね。空港設計も音響とかアクセスどうするかとか、土地が限られる&現状の空港に色々問題あることを考えるとまだまだ課題だらけっぽいですねー。

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